1) お母さんがかわいいお子さんと来院。
先日、お母さんが幼稚園前のかわいい男の子を、健診で連れてこられました。
お口の中は、とてもきれいに歯磨きされており、虫歯も当然ないですし、歯肉になんとかとか、噛み合わせが何とかとか、全く問題がありません。
「お母さん、お子さんに一生懸命、歯ブラシしてあげているようですね。お子さんのお口の中、とてもきれいにできてますよ。毎日毎日大変でしょう?」
「そーなんですよ。最近いやいや時期で、あまりやらしてくれないときもあったりして…」
「まあ、毎日のことですからね~。」
どのお母さんも、一生懸命です。
治療室で「我が子の歯ブラシ、これでダイジョブですか?」という気持ち、ひしひしと伝わってきます。
(ダイジョブですよ、お母さん。)
2) この時期の歯ブラシの意義。
この緊張を解きほぐす意味もあるのですが、
「この時期の歯ブラシは、歯の汚れを落とすことも大事なんですが、歯ブラシを習慣づけも大事なんですよ」
と話しかけること、よくあります。
歯ブラシは毎日毎日の事で、あまりにも汚れ落としに夢中になりすぎると、いつも優しいはずのお母さんの顔が、つい真剣な顔になってくる。
そんなお母さんの顔が、子供の目に歯ブラシと一緒に焼きついてしまうと、なんとなく歯ブラシがいやになってしまうのです。意外とよくあるパターンです。