1)昔、学生時代の時…
昔、学生の時に、患者役に回って歯石取りをされた同級生が、「もう血だらけで、口の中まっ赤っか…」なんて言っていたのを、先日の治療中に思い出していました。
まあこの言葉は特にどうってこともなく、今でいう病気自慢の一環みたいなもので、「おれってそんな困難を乗り越えてきたんだぜ」という話だったのですが。
歯石が軽症の患者さんはそうでもないのですが、それなりに付着をしている歯石を取るときとなると、しばしばお口の中が出血だらけになってしまうときがあります。
この出血の原因は術者が器具で引っかき傷でつけたものと思われがちですが、そうでもないのです。
今回はその言い訳を少しお話します。
2)歯石とは
歯石は唾液管ら出てきた唾液の成分のカルシウム分が歯に堆積していく物です。
唾液の成分によって、できやすい体質それほどでもない体質はあります。体質はどうしようもないので、付いてしまう歯石は歯科で取るしかありません。
歯石は、磨き残しの歯垢とは違ってばい菌ではないので、取らなくてもよさそうな気もしますが、歯が凸凹としているとどうしても歯垢がつきやすくなります。
やはり取って歯をつるつるに磨いておいたほうがいいでしょう。
3)歯石の除去
固い歯石は、なかなか歯ブラシでは取れません。
歯石を取るときは、超音波スケーラーといって、まずは超高速度振動器で砕いて取ります。力のコントロール加減や時間の短縮などの都合から、大きい歯石はまずはこれを使います。
そして大まかに取れたならば、次はアナログな鋭利な器具でカリカリと、手指の感覚を使って丁寧に仕上げます。
さらには、微細な研磨クリームで磨き上げれば完成です。
後編につづく