2021年10月26日（火）

一眼レフでひとり旅その２

「なぜひとり…？」

旅ですからまずは、行ってみたいところにわざわざ出向くのですが、行ってみてちょっと違うなと思ったら、すぐに出てきちゃうこと、よくあります。もちろん、半日ずっといることもあります。
どちらの場合もツアーバスではありえないことで、ひとりだからこそできることです。
「せっかくきたのに…」「いやまだもうちょっと…」は、ひとりにはありません。

そしてそこが終われば、すぐまた次の場所へ歩き出します。自由に、自分の気分だけを考えます。

次の場所は、メドがあるときもありますしないときもあります。
メドなく歩き出して、そっちに歩いていってやっぱ何もなかったことなども、これまたしょっちゅうです。

この、あっちに行ってみて何もなかったという場合、他の人といるとだんだんと不穏な空気が流れてくるのですが、ひとりでは不穏な空気というものは構造上、発生しません。
ひとりで歩きながら「またかよ…」なんて心の中で笑ってると、なんかまた楽しくなってきます。

不穏な空気と言えば、お昼の時間が来てみんなで、予備知識なくそこにあったご飯屋さんに入ったとします。
風情のある店構えは、隠れた名店かと期待して入ったものの、単にぼろくてやる気のないオヤジさんでしたなんてとき、「誰だよ、ここに入ろうって言ったの？！」という空気が、これまた発生します。
こんなときもひとりだと、「…ったくよ～」と、これまた楽しい思い出のひとつになってしまうのです。