●1億年前と1億年間
地球の歴史の本を読んでいて、「1億年」と出てきたときに、これには2つの意味があります。
「今から1億年前」という意味と、「あの時代の1億年もの間」という意味です。
恐竜でいうと、今から「2億年前」に「1億年間」生存していたということになります。
こんな風に解していくと、人間なんか5万年前に発生して今日までこんなに変化しているのに、恐竜は1億年もずっと恐竜でしななかったのはなぜなんだと、そんな思いが頭に浮かびます。
青森の、あの巨大オブジェがある三内・丸山遺跡だって、「6000年前」から「1700年間」ですからね。
1700年間、貝掘って木の実拾っていただけの、これといった変化なし。「この石器に小さな溝掘ったら便利かも」に100年かかっています。
そして今度は今のあくせくした進化と比べて、こののんびりした感が、うらやましくもなったりもします。
日本の史実でいうと、平安時代は「鳴くよウグイス…」から「いい国(箱)作ろう…」までの、「1200年前から「400年間」、徳川幕府は「400年前から300年間」です。
当然この間、公家や武士など為政者の間では清廉・腐敗・妬み・いざこざ・波風・闘争・陰謀・暗殺いろいろあったでしょう。そう考えると、明治維新からいまだに続く長州政権は160年、今の自民党のグダグダもこの期間の中のひとときということになるのです。(ちなみに鎌倉幕府は140年ぐらいでした。・・・そろそろすかね?)
●1光年
もうひとつ、“年”のつく単位の話をします。
「1光年」と出てくると、いつもどうしても、ぱっと時間の長さをイメージしてしまいまうのです。しかし、これは長さとか距離の、単位です。
「1光年」は1年間に光が進む長さで約10兆㎞なんですが、でもこうなると、もう10兆でも100兆でもどーでもいいような気がします。
400光年離れているスバル星団から発せられた光は、400年前のスバルの状態を表しています。だから今現在、もしかしたらもう爆発しているのかもしれません。ないと思いますけど。
スバル星団の直径も4光年というので、400光年(長さね)離れたところに直径4光年(大きさね)の星団があるということを想像することも楽しいです。そんな大きなものが地球からは1点の光でしか見えないことに、まあどんだけ離れているんでしょうかね。(これはこの程度の話で。)
●10の〇乗
こんな常識外れの単位になってくると、10の〇乗という表現をします。しかしこんな話が出てくると、私はたいがい、飛ばし読みしてます(めんどくさい)。
それでもちょっと読んでみると、10の0乗を1mとして、
「10の12乗が太陽系の大きさ」で、「10のマイナス11乗が、電子が原子核の周りをまわっている原子の大きさ」です。
どういうことかというと、人間が原子の大きさになって実物大の人間を見上ると、太陽系の大きさに見えるということです。(だいぶ大雑把ですけど、すごくな~い!)
さらにもうひとつ、
今考えられる最大の大きさ宇宙の端が10の20乗であり、今わかっている物質の最小単位の素粒子の大きさが10の-17乗です。
つまり、マクロとミクロの世界が対象となっているのです。偶然なのか必然なのか、ちょっと不思議な感じもします。
ちなみにこれも言い直しますと、素粒子から見た地球の大きさと、地球から見た宇宙の大きさが同じぐらいということです。
さらにもうちょっと先の両者の比較をすると、
「宇宙と太陽系の差」「原子核と素粒子の差」は、だいたい10の7・8乗ぐらいの差で、これは「地球と人間の大きさの差」となります。(もうこうなってくると、みんな頑張れとしか)
●1尺と1フィート
大きさの単位の話として、話はまたまた飛んで、
日本には尺貫法というものがありまた。この“法”とは、法律ではなくて、方法という意味です。
日本ではずっと昔からわりと最近まで、長さを1尺2尺、重さは1貫目2貫目と数えていました。
私のころはもう普通に身長はcmでしか計ったことないのですが、そーいえば父親世代のひとは、先の入隊検査のときは「身長は5尺何寸で甲種合格、どーのこーの」なんて話していましたね。
そして平成になって法律で、mとgに強制されてしまったわけですが、これまたアメリカ文化の押し付けかと勝手に思っていたのですが、考えてみると、アメリカはヤードとポンドでしたね。
先日ネットで見ていたんですけど、メートルは地球を基準に科学的に判断したものであり、尺とヤードは人間の生活を基準にしているものだとありました。異文化なのに、1尺と1フィートはおなじぐらいなっているとも言っていました。
家を建てるときはメートルよりも、〇畳とか〇フィートで表現したほうがおさまりがいい。8畳の部屋の部屋は3.6m四方で、7フィートのドアは2134mmなのですが、これが4メートル四方の部屋とか2メートルのドアだと、なんともしっくりこないそうです。
重さでいうと、お米は一人1合、三人家族なら3合炊きましょうであり、肉屋さんに行ってひとり三食1ポンド、これを三人家族で一食分と計算すればいいらしい。
これらもgで表現すると450gぐらいと、これまた中途半端な数字となってしまうのです。400グラムとか500グラムだと、ちょっと多かったり少なかったりするそうです。
なんでこんなことになっているのかは、わかりません。(おそらく…以下略。めんどくさい)
飲みに行けないんで、これまた中途半端に、思いつくまましゃべってみました。
おそとでおさけがのみたいな。