いつもの店で飲んでいるとき、マスターに話かけられました。
「定期診査には行っているのでむし歯ではないと思うのですが、歯が痛いんです。歯ブラシをすると出血するんです。だから悪い血を出すように、一生懸命磨いています。」
まだ、こんなことを言っているバ〇がいました。
(すいません、彼とは30年来の仲良しなんです笑)
「出血をするように歯ブラシをしている」
これは、間違いです。
患者さんの感覚としては、歯ブラシをしていて出血を認めると、
=歯周病、=もうだめ、=もはやこれまで、
みたいな感覚を受けます。
そもそも、
出血をしている所
=いつも、歯ブラシが当たっていない所
=磨き残しているところ
=ばい菌のいるところ
=歯肉がうっ血しているところ
=歯医者さんで歯肉炎ですねと言われる所
=虫歯や歯周病になっちゃうところ
これらはすべて同じ意味です。
(模型を比べて、下の前歯の歯肉の違いを見てください)
そこで、歯ブラシをあてて、
ここのばい菌を一週間取り続けたとしましょう。
➡ばい菌がいなくなる
➡歯肉がうっ血する必要がなくなる
➡歯ブラシが当たっても出血しなくなる
➡健康な歯肉になる
➡違和感がなくなる
➡歯ブラシが躊躇なく楽しくできるようになる
で、話はひと段落となります。
そしてこの過程において、「多少の出血もあるかもしれませんね」ということなのです。
「出血するように歯ブラシをしています」は、
なんか力いっぱいやみくもにやっているイメージが湧いてきてしまいます。
実際にやってみせてもらったとしてもほとんど同じように見えるのでしょうが、何かが違うのでしょう。
「やがて出血がしなくなるよう、歯ブラシのやり方を探しましょうね」
と言われてそれを意識してやると、ていねいにゆっくりといったイメージがわいてきます。
(上顎の奥歯の歯肉の違いを比べてみてください。下顎の奥歯は、歯肉炎を長らく放っておいて退縮してしまった変化を表現しています)
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一般的な話として、
いつもの通り普通に歯ブラシをしていて「あれ、出血!」と思ったら、特別あわてることもなく、まずは場所の確認、次に歯ブラシの当て方の模索でことは済みます。
歯ブラシに少しでも不安を感じてきたならば、歯医者さんで、「ここ、これでちゃんとあたっていますか?」と聞きにいきましょう。
まあわざわざそれだけではいかなさそうですけど、歯の治療に行ったときに忘れずに確認しておきましょう。
そして「他は、ダイジョブそうですかね?」と付け加えて聞いておけば、もう完璧です。
(右上の奥歯2本の裏側とか、下の前歯の裏側とか、意外と難しかったりします。)