2024年5月20日(月)

趣味のコラム

視覚からの魔の手

3) 【VRゴーグル】

VRゴーグルというのがでてきている。
VRとは“バーチャルリアリティー”の略で、「仮想現実」と訳されている。
そもそもこの日本語は間違っている。黒い白馬、正義の悪人、どんよりとした日本晴れ、一番最初。
(“憲法解釈”という言葉もおかしい。法と解釈は両立しない。)

視覚からの魔の手10

 先日見たのは、スマホの基本画面の壁紙が、目の前の景色になっているというようなゴーグルであった。そうなればいちいち手元に視線を移動する必要がなくなる。

 この新発売の機械の特徴は、装着時の前方を半透明のゴーグル越しに見ているのではなく、前に取り付けたカメラの映像を見ているものであった。時差が出てきそうなものだが、ゴーグルしたままお手玉もしていた。

視覚からの魔の手11

 半透明で前方を見ているうちはまだいいのだが、もしこんな機械を人類全員がつけるようになったら、もうどこにも行く必要はなくなってくる。
 それでは陽の光の温かさに包まれさわやかな風が頬をつたい草花からくる大地の匂いがないというならば、その五感がすべてクリヤーされたら、さて人間はどうするのだろうか。
それでも今現在も、研究・開発は進行している。

視覚からの魔の手12

4) 【これから魔の手のゆくえ】

 フイルム写真の時代も、知恵を絞っていろいろとフェイクな画像を作っている人はいました。今思えば幼稚で稚拙で、空飛ぶ円盤とか湖の恐竜とか、笑ってすまされるものでした。

人間は目からの情報が8割といわれています。
それがデジタル映像の時代になって、痕跡残さず手を加えることが可能になりました。悪意のある改ざんもたくさん混ざるようになりました。
画像ではなく自分の目で見たものは事実であるというのは、今のところ正しい。
「自分の目で光で見る」という、その行為を大事にしています。

視覚からの魔の手13
(那須トリックアートのホームページより)

(追伸)
 最近、物理学者も宇宙論学者も素粒子研究者も、「世の中はすべてデジタルで記録してあるだけなもの」と思い始めてしまっています。

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