旅先での知らない街で知らない店は、楽しみのひとつであります。しかし心身的なパワー残量が少ない時、勝手知ったるチェーン店でゆっくりするという手もあります。
日高屋
酒が飲めるという自慢のできない特技を持ち合わせていると、多少は店でたたずむという行為が許されます。
その中でも一番のおすすめはここ。いつもどこもそれなりに人がいます。
ひとり客はもちろん、グループ客・食事客・飲み客などなど、客層もごっちゃに存在するので、溶け込みやすいのです。ひとりもほどよくほっといてもらえる、いい空間です。
ここでの私の定番は、マカロニサラダ・白モツのたれ串・ハーフラーメン。
マカロニサラダは白い小皿に盛られ真っ白で出てくるので、目の前にあるラーメン用のコショウをたっぷりかけます。白モツたれは、おそらく冷凍庫からのチンからなので、ちょっと待ちます。ハーフラーメンは本来は飲み終えたあとの追加の一品なのでしょうが、もう最初に頼みます。どれも一品200円くらい。
これらすべてをカウンターに並べ、ひとり、ビールでくつろぎます。至極のひと時。
サイゼリア
ここは究極の経費削減店ですので、無駄な店員さんはいません。店員さんの目などほとんど気にならず好きにいられます。しばしばそういうお店は、いくらかの荒んだ空気に包まれるものですが、ここはみじんも感じられず、応対もお行儀も清潔度も全く問題ありません。
ここのワインは、グラス100円、デキャンタは200円。
普通は量として今日はどっちにしようかなと考えるのですが、金額を考えたらデキャンタ一択。飲めなかったら残せばいいしと思いつつ、残したことはありません。
「冷凍食品を完璧な状態で持ってきてくれて、あとかたずけもしないでいい我が家」と考えると、神です。
ワイングラスとビールジョッキがプラスチック製で軽いカランカランと音がするのは、演出のひとつととらえましょう。
ドトールとかスタバ
カフェというチェーン店がありますが、並んでいる間にあの席取られたらどうしようと考えるのが重荷で、私は気軽に行くことはありません。
昔どこかの店で「コーヒーのサイズは?」と聞かれ、「中サイズを」と答えたら、「サイズは4段階に分かれております」と言われました。それ以来行っていません。
みんなあの熱いコーヒーを蓋した容器のあの小さい穴から無事飲めているのでしょうか。子供のころ熱いものをストローで飲んでひどい目にあったことを思い出します。
ここは私とは文化があいません。