2) たとえば、
歯垢と歯石をイメージしやすく無理やりにたとえてみると、
毎日お母さんが一生懸命に手入れしている台所や風呂場の水回り。
このあたりでの、“ぬるぬる”と“蛇口に付いたカルキ”みたいなものとの違いと表現したら、どうでしょうかね。
“ぬるぬる”の方は細菌が関係しているので、健康にも害がありそうです。いつもきれいにしておきたいところです。
歯垢も、歯ブラシで丁寧にきれいにしておかなければなりません。きれいにしても翌日にはまた、きれいにしなければならないのも同じです。
一方カルキの方は、見た目の問題はありますが、直接的に体の害はないような気もします。毎日ちょっと拭くぐらいはしますが、だんだんとたまってきてしまいます。かといって毎日ピカピカにするのも、ちょっと大変ねという感じです。
歯石も同じような感じで、細菌ではないのでまあそのままにしておいても、直接の被害はなさそうです。
でも・・・
お口の中の話で言うと、歯石がまとわりついていると、歯の表面がざらざらしていて、歯垢がつきやすくなっています。
言い方を変えると、歯石をきれいに取り除いて歯をつるつるに磨いておけば、歯垢がつきにくくなるのです。
先の歯石の写真をもう一度よく見てもらうと、
歯石のついていない上の歯の歯肉は、腫れていません。
この歯肉の炎症の原因は、歯石の直接的影響というよりも、歯石に付いた歯垢の影響が大きいのです。
定期的に、
「歯医者さんで歯石もきれいにしておきましょうね」
という理由、少しは理解いただけましたでしょうか。
