歯にまとわりつくものはこの4つ。
1)咬んだ食片が歯の間に残る
2)歯垢(プラーク)
3)歯石
4)お茶・コーヒー・タバコなど着色汚れ
この中で、まず、
食べ物のかすと、歯垢(プラーク)は、
全くの別物です。(ここ大事)。
ほかほかの焼き芋とかとろーりクリームシチューを食べた後、食べ物が歯に挟まったりまとわりついたのが歯垢(プラーク)と思っているひと、意外と多いです。
これらは全くもって別の物です。
歯垢とは、あくまでも口の中の細菌の生成物であり、試験管で培養すれば増殖します。
よって歯ブラシの目的も、歯の間にはさまった食べ物のかすを取り除くことというイメージがでてくるのですが、これも間違いです。
歯ブラシの目的では、食べ物のかすをきれいに取り除くとはほんの少しで、ばい菌である歯垢をきれいにふき取ることがメインとなります。
老婆心ながら、
食事のたびに食べ物がはさまるような箇所があるならば、歯医者さんでつまらないような歯の形態に治してもらうことができるかどうか、相談されてみてはいかがでしょうか。
もうひとつ、
歯垢(プラーク)と歯石も別物です。
歯垢は、
細菌の増殖であり、虫歯や歯周病という病気を引き起こす原因です。
歯石は、
おしっこの通り道で悪さをする結石と同じ、カルシウムの結晶物です。細菌ではありません。
歯に歯石がついたままのざらざらとした状態だと、歯垢がつきやすくなります。
歯石をきれいにとって歯をつるつるに磨いておくと、歯垢がつきにくくなるということでもあります。
両者はそういう関係です。
最後の歯の着色汚れの話なんですが、
たとえば毎日お茶碗をどんなに丁寧に洗っていても、茶渋がだんだんとついてしまうのは仕方のないといった感じです。
歯も、どんなに丁寧に磨いても茶渋はついてきてしまいます。ちなみにこれは虫歯や歯周病とは直接的には関係ありません。
見た目だけの話なので、
お茶碗もたまにはキッチンハイターで漂白するように、
歯の方も歯医者さんに行って、定期診査を兼ねポリッシングしてもらったらどうでしょうかという話です。
・
話は少し飛びますが、
人のお肌がスーパー色白から健康的な自黒までいろいろあるように、歯の色も微妙な差異はあります。
また大人になるに従って透明感や輝きも少しずつ衰えてくるものです。
よって歯が白く光り輝くようにと、毎日歯ブラシでがしがしと、無駄に歯をこすることは間違いです。
歯は磨いても白くはなりません。
芸能人の白くなっているのは、歯医者さんで特殊な漂白剤を使って白くしています。
なにもあそこまで白くしなくても、ちゃんと虫歯と歯周病の処置がなされていててニコニコと元気良く笑っていれば、もう十分ですよ。
(と、個人的には思っています)。
