2019年1月28日(月)

読んだ本の話

読書のすすめ

ひと昔前は、活字ばかりの学術書しかない分野が、
最近は「サルでもわかる…」とか「マンガで読む…」とか「三日でわかる…」などと、エンターテインメント本として出ています。
カラーイラストがいっぱいついていて、時には会話形式で、難しい漢字にはフリガナまでふってくれていて、そして専門書ではないので1000円前後というのも特徴です。

「専門分野の本は威圧的」という時代からしてみると、気味悪いくらい優しく、至れり尽くせりです。
こんな本があの学生時代にあったならば、ワタシも物理の試験は、あんな点数は取らなかったはずでした(たぶん)。


例えば、アインシュタインの相対性理論の話。(笑、

相対性理論とは、
アインシュタインが「光は、絶対不変の最高速である」とひらめいたところから端を発しています。
なかなかこの世の中において“絶対”とか“真理”という言葉は、科学的にも哲学的にも使うことは難しいのですが、アインシュタインはまずこれを言い切りました。

それまで、
「飛んでいる戦闘機から発射されたミサイルは…」などの速度計算は、そのままの足し算でよかったのですが、
光ほどの高速となると、それ以上の速度にはなりません。
なぜなら…
(以下、数式が出てきたので読み飛ばし読み。不明。)

数式のないイメージ的な話に終始すると、
確かに、光速で動くロケットの中で鏡見たら自分の顔は映らないかというと、そうでもなさそうです。
そこで速度とは距離÷時間ですから、速度が不変ならは距離と時間が変わると考えたらいいのではないかという発想です。
「時空」が変化するのです。

自分の基準でものを考えると、相手が魚眼レンズ的に歪んでいるように見えるとでもいったら、ちょっとイメージに近くなりますか。
大きさだけでなく、時間までもが、です。

どれが規則正しく、どれがまっすぐ、どこが正しいかとすら言えないので、“相対”という表現を使いました。
“相対性”とは、“自分と比較して”という意味です。

そして、
“光の速さだけ”は、どこでも同じで絶対の基準としようと言ったのが相対性理論です。

あっちの空間の洗面所に行って、そこの時計を見ながら3分歯を磨いてこっちの部屋に戻ってきたら、こっちの部屋の時計は1時間たっていた、
というのが相対という話です。(…たぶん)

相対性理論は、地球上では、ゼロが何10個も並ぶ程の差でしかないので、なかなか立証されませんでした。
最近になってGPSが日用品になり、これは宇宙空間までの光速電波を往復させて数メートルの誤差も許さないというものなので、アインシュタインの理論がやっと一般的にも広まったという状況(らしいです)。


ネットはちょっとした情報の一部分の検索には便利ですが、系統立てて順序良くは、やはり書籍が優れています、

頓珍漢な前衛芸術の意味だとか、新幹線の技術進歩の道のりとか、ジャンボジェット機の操縦の仕方とか、最近言われだした聖徳太子以前の日本の歴史についてとか、人工知能AIのこれからとか、
本屋さんに行って目に留まった本を、ちょっと手に取ってみたらいかがですか。

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