みなさん、口臭、とても気にされているみたいです。
ネットで関連項目を検索してみるとずらずらっと、いくらでも出てきます。それだけ皆さんの関心が高いという事でもあり、専門家もそれに何とか答えようとしていることでもあります。
口の中の審美や機能の回復は、はっきりと治療する事ができるのですが、口臭は感覚とか気持ちの問題も入ってきてしまうので、なかなかすっきりとはいかない場合が多いです。
そもそも“口臭症”という病名は、
口の中に大きな虫歯が何本もあって、そのままで治療していない人とか、
長期の治療が必要なほどのなにかの病気がある人とか、
「年に三回ぐらい歯磨きするかなあ」という無頓着な人(この三回って、いつ?)などなど、
原因がはっきりとしている人につきます。
基本的には、日常の生活が送れるほどの健康状態で、虫歯の治療は一通り済んでいて、朝晩歯を磨いていますという人ならば、特別に気にする必要はありません。
毎日、口臭最前線にいるワタシがいっているのだから間違いありません。(笑
そもそも口臭は、体臭です。
体臭を無臭にしようというのが最近の文化です。
文化には“はやりすたり”があって、いつでも変わる可能性を含んでいます。
赤ちゃんの独特なにおいとか、汗をかきながらスポーツしている恋人同士とか、少し老犬になってきたウチのワンちゃんのにおいとか、家系ラーメン屋のあのにおいとか、そういうのあまり気にならないというのも、これまた今の文化の話だからです。
(例えがおかしいのは認めます)
口臭は、一日の中で、凸凹があります。
寝起きの朝一番の時とか、緊張した会議が終わった時とか、酔っぱらってのども口もカラカラの時など、普段とそんな時とは口腔内の環境は、違ってくるからです。
意識でコントロールできない自律神経系の作用によって、口の中の状態は変わってきます。
そう言えば口の中の唾液も、サラサラの時とイヤに粘性が高いなという時、ありません?
こんな時に、口臭も変わってきます。
そんなときは、
ちょっとひとりで洗面所に行って、口の中のねばねばが取れるくらいに、“落ち着いて”(気持ちも大事)、ゆっくりと何回か口をゆすぎます。
それで、もう大丈夫だと思います。
薬用の洗口剤で爽やかな香りをつけるのも白々しく、もう水で充分です。
洗面所に行ける雰囲気でなく、そこにペットボトルの水があるならば、人前でぶくぶくも行儀よくありませんが、飲みこむ前にすこし口の中を回しておけば、それで全く違ってきます。
お口をゆすぐ行為によってお口の中はさっぱりし、もうひとつ、気分も落ち着きます。
そうすることによって唾液はサラサラになり、口臭も大人しくなるのです。
虫歯菌と口臭菌はいつも勢力争いをしています。いつも甘い飴をなめていると、虫歯菌の活動が活発になり、口臭菌は大人しくなることがわかっています。うすうす感づいてはいらっしゃるでしょけど、不必要に甘い飴ばっかなめていると、口臭は少なくなりますが虫歯になります。
いらない情報でしたか(笑