2018年10月15日(月)

お口の中を楽しくコラム

歯ブラシする場面

歯ブラシをするシチュエーションの話。

たとえばダイエットでも、どんな方法をやるのかも大事ですが、それと同じぐらい、続けられるかどうかが重要です。

歯の健康維持も、「正しく磨く、技術」はもちろん大切なのですが、「続けるにはどうしたらいいか」という問いも、同じぐらい重要です。

歯科医院でブラッシング指導を受けているとき、夢中になって隅々まできれいしていると、20分はたっています。
言い換えると、そこまでしないときれいにならないと言えます。

「でも、ふつー、歯ブラシなんか、毎日毎日、20分なんかしねーだろ?」

「そこで、コツがあるんですよ。」

歯磨き粉をつけない
“何かやりながら”歯を磨くのです。
同居しているおじいちゃんからは、行儀が悪いと怒られそうですが、リビングや勉強部屋で、
“毎日やる生活習慣といっしょに、必ず座って、歯ブラシをする”
ことが、長続きさせるコツです。

  • お父さんは毎朝、スポーツ新聞で昨日のベイスターズの結果を確認しながら歯ブラシをする。
  • 母は午前中に家の後片付けが終わって、昼の連続ドラマをみながら歯ブラシをする。
  • お兄ちゃんは勉強のふりして毎日、漫画雑誌を読んでいる間中、歯ブラシをする。
  • お姉さんは、ダイエット運動のカカト上げ運動の間中、歯ブラシをする(危険を考慮してね)
  • おじいちゃんは毎晩、夜のニュース番組をみながら歯ブラシをする。
  • おばあちゃんは毎晩、湯船に浸かっている間中、歯ブラシをする。

洗面台でコップ片手に、水ジャージャー流しっぱなしで歯ブラシ20分はありえません。
飽きてくるし、足痛いし、メンドクサイし、眠いし。
そもそも歯磨剤を使うと、顔中ヨダレだらけになってしまうので、洗面台の前以外ではムリだと思います。

そこで、
毎晩テレビ見ながら歯磨き粉を使わずにプラークをきれいにふき取って、
“さあもういいや”となったら洗面台まで行って、
歯磨き粉をちょっとつけて、もうひとこすりしています。
歯磨剤はもう、さっぱりするためだけに使っていると言っても、いいかもしれません。

人それぞれ生活環境がありますから、自分の生活リズムの中で“毎日必ずやること”と重ね合わせることがコツです。
それぞれ自分の一日を振り返ってみて、ここという場所を一ヶ所、見つけてみてください。
これが歯を長持ちさせる、コツです。

立場上「毎回毎回ちゃんとやらなければだめですよ」とはいうのですが、それでも一日一回、ゆっくりちゃんと磨いておくと、かなりのリスクが減らせます。


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