2018年10月1日(月)

お口の中を楽しくコラム

歯磨剤の話


歯磨剤には功罪の、両面があります。
(これ重要)

の方は、
CMや広告で、きれいな女優さんが優しく教えてくれているので、よく聞いておいてください。その通りです。

問題はの方です。
原因は、あの清涼剤による爽快感です。

……

ちなみに清涼剤の入っていない歯磨き粉なんてのは、商品にならないでしょう。ワタシだって買いません。
…ではなぜ?

歯磨き粉をつけて30秒もこすると、口の中はあぶくだらけになって、かつすがすがしい爽快感が広がって、幸福感に近い満足感に包まれます。
…この幸福感、爽快感が、
なぜいけないのでしょう?

またいつもと同じ話を繰り返しますと、あくまでも歯ブラシの目的は白いねとねとを隅々まできれいにふき取ること、でしたよね?
…では、なぜ?

「早く、教えてよ^!」

答えは、この
「隅々まできれいにふき取れたかどうか」
 という事実と、
「ああ、さっぱりした満足・もう大丈夫」
 という感情は、別次元の話だからです。

でも当人からしてみたら、同じことに思えてしまう。
これが罪(ざい)です。

歯磨剤は洗剤ではありません。
食器洗剤のCMで、油汚れの弁当箱に数滴たらして、ふたして振ったら汚れは落ちていましたけど、歯磨剤を使ってお口をゆすいだだけでは汚れはとれません。

いうまでもないことですが、あの白いねとねとは、歯磨剤を使う使わない関係なく、ぶくぶくだけでは落ちません。
そこがちょっと危ないのです。

逆にいうと、
歯磨き粉を使わないでいても、
歯ブラシで白いねとねとがきれいにふき取れていれば、
基本的に問題はありません。

(ここ重要)

(おまけ)
歯磨剤を使わないと、歯にはだんだんと茶渋がついていきますが、それで虫歯や歯周病が進行するということはありません。
茶渋は歯医者さんにいけば、いつでもきれいにしてもらえます。

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