2018年8月27日(月)

お口の中を楽しくコラム

虫歯菌の除去

食事して歯を磨かないでいて、
しばらくして歯の表面を爪でごしごしっとやると、
“白いネトネト”ってやつが、ついてきますよね。
これが“虫歯菌・歯周病菌”です。

歯の付け根あたりに、白いネトネトっぽいのが、見えるでしょ?

この白いねとねとを針先でちょっとぬぐい取って、顕微鏡で覗いてみると、虫歯菌・歯周病菌がごにょごにょと動いているのが見えます。
まあ実際には見ないほうがいいでしょうけど。(ちょっとグロ)。

歯と歯の間に挟まった食片は食物残渣といっており、
この白いねとねと食べ物のかすとは、まったくの別モノです。


この白いネトネトは、あくまでもバイ菌の生成物であり、食べ物自体とは直接の関係はありません。
口の中のばい菌は、口の中を通過する食物をエサに、活動を活発化させます。


ばい菌は、歯に対してカモフラージュ色をしてまとわりつき、地味に歯を攻撃し続けます。


「なんと賢い自然の摂理でしょう…」などと感心していないで、
この“白いばい菌”を、特殊な赤インクで染めだしてみます。

細菌が歯の全体を、きれいにコーティングしているのがよくわかります。(褒めてない)

よって“歯を磨く”とは、

この白いばい菌を、きれいに隅々までふき取ることが、目的だったのです。

患者さんの磨き残しの場所と虫歯になっているところ、似ていません?

 「いつも磨けていないところ」が、
 「虫歯になってしまうところ」

でもありました。

今まで通りただゴシゴシやって「さっぱりしたぁ~」だけではだめということに、気がついていただけたでしょうか。

この白いねとねとは、プラークとか歯垢と呼ばれているのですが、認知度はどのくらいなのでしょうか。

この名前が、アンパンマンとかもんじゃ焼きぐらいまで広く世間に知れ渡れば、世の中からもっと、虫歯や歯周病が減るかもしれません。

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