1)最近の自己責任。
最近ちまたで、自己責任という言葉をよく耳にします。
この自己責任という言葉は本来、人に言う言葉ではなく、自分に向かって言う心の中の言葉です。人に向かってこの言葉がでるときは、たいていその人の都合が悪い時です。
(ちなみに「がんばれ」という言葉も似ています。相手にがんばれと言おうとするならば、気にかけるだけになるにせよ、自分にできることを探しましょう。)
2)健康の自己責任
そして健康における「自己責任」の話をします(笑。
「歯が痛いのは、自己責任じゃないですか」という話をしたいのではなく、「歯で困らないよう対処するということはどういうことなのか」という説明です。
健康に対して、「頓着する」でいくのか「無頓着で行く」いくのか、それはまさしく自己責任となります。
「頓着する人」とは、“時間も手間も費用もかける”ということです。
「無頓着な人」とは、健康よりも娯楽とか仕事とか趣味を優先する人のことです。
繊細なメインテナンスが必要な体もありますし、少しくらい乱暴に扱っても大丈夫な体もあります。
常に100点を目指そうとする性格もありますし、合格点60点を確実に維持していこうとする性格などなど、もう患者さんによって百人百様です。
何が正しいというわけではありません。最終的には、自分のもつ「生命力」が大切です。
なんとなくでも方針を思いうかべるにあたって、必ずひと検索をしてからにします。
検索は、教える人の立場によって、収集能力や取捨選択にかたよりがでてきますので、さらにもうひと手間かけて、もうひとつの情報も調べておきます。
お笑い芸人で「ワイルドだろ~」というのがありました。あれは「ワイルドに振る舞っているけど、実は小心者で、見えないとこでは結構やってるぜ」と言っていたのでした。
3)お口の定期診査
「歯に頓着する」とは、
何でもない時「定期的に歯科検診に行く」ということ他なりません。
この定期診査を、これをごく自然(当然)なことととらえるのか、すごく手間とか難儀なことと思うという感じ方で、ここからして「無頓着」チームに入る患者さんとの境目が出ます。
そこで、
「定期診査に行く理由」を、
「歯科医の立場から」いくつかお教えしましょう。
