「悪いことをすると捕まるよ」と教えられて、我々は育った。
10歳にも満たない小学校の時から「そんなことすると裁判に訴えてやる」と口にしていた。
誰もが、そんな感覚を待って大人になっていった。
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安倍さんの功罪はいろいろある。
世界の中でも大きな国の日本の最高権力者（最終決定者）である。きれいごとばかりで済まないのは想像に難くない。「よろしくお願い致します」である。
ご親切にも安倍さんの、功の部分だけを拾い集めて擁護する人と、罪の部分だけを並べる人とがいる。
どちらにせよ、それらを述べている人たちは、今の生活をかけた都合でいっているだけなので、そのままで正義と理解するものでもない。
そもそもほとんどの国民は、安倍さんとは会ったことも話したこともないし、自分の仕事や生活に直接的に関係ないところの人なので、真実などわからないし興味もない。
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ただ一つ、安倍さんについて言えるとことは、アコギなことをしても政治に分け前を渡しておけば何とかなるということを白日の下にさらしてしまった、が、彼の圧倒的な罪である。
今までも大人の世界とはなんとなくはそうかなとは気づいていたが、それでもやはりこの国の国民は性善説にすがっていた。今までの最高権力者たちも大なり小なり、遠慮というものを持っていた。
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人の心のきれいな部分を、無神経に土足で歩き回っていたのが安倍さんというキャラクターであった。
くれぐれも、安倍さんが特段の悪人だったというわけではない。
周りが気にならないというずば抜けた才をもった人間が、あの舞台に立たされるという運命にあってしまったのである。
安倍さんという物語の結末が今回の事件であったとしたら、ある意味仕方がなかったのかも知れない。
もし天上に脚本家がいるとしたならば、「やっぱそりゃあ、そうなるよ」というのが素直な感想である。
